舞台の感想
舞台「私のホストちゃん」REBORN
愛知公演
東海市芸術劇場 大ホール
2017/2/2 昼公演 13:00〜
開始そうそう流れてくる派手な音楽！踊る役者！なんか薄ピンクの、丈合ってなくない？みたいなスーツ着て踊ってる推し！？可愛い！これが舞台「私のホストちゃん」…！！
今回、ツキステで駆役の輝山くんが出てるということで、名古屋まで見に行ってきました。
大阪公演もあったのですが、残念ながらそちらはイベントと丸かぶりしていてて行けなかったので、平日に休みを取っての日帰り名古屋ツアーです。
ホストちゃんについては、結局ロクに調べもせず「最高に楽しいけど、絶対推しには出て欲しくない」という印象だけ持って家を出てきてしまいました。
(関係ないですが、この日寝坊してしまって、取ってたバスに乗れず新幹線で名古屋まで行ったという愚かなエピソードがあります)
なので始まる前にパンフをちょっと見てて、あらすじの長さや相関図の細かさに、結構ストーリーが細かいことをそこで初めて知りました。
あらすじ、その時点からもう爆笑必至。内容が複雑かつてんこ盛りすぎて目が滑る。よくわからんけどよくわからん話だということだけがわかった…だけど、不思議と一度舞台が始まってみれば動きの中でストーリーを明快に理解することができました。
すんごく、ほんとにエンタメとしてうますぎて、面白すぎました。さすが鈴木おさむなのか！？
若手俳優をこんだけ使ってるのに、題材がホストという誰もが知るワードで全体的にキャッチーでとっかかりが多く、妙に話題にもしやすかったです。興奮しててめっちゃいろんな人に話てしまったのだけど、やっぱ全部は伝えらないので、泣く泣く(？)文章に落とし込むことになりました。
なんか、自分用のメモぐらいの役割でしか機能しなさそうだしネタバレ全開ですが、下記の感想をよろしくお願いします。
まずとにかく音楽が最高！もうこれはライブ！っていうか…クラブ？！なんだろう、すごい楽しい！昔流行ったラブドッキュン的な音楽と言えばわかってもらえるかな…ああいうパラパラっぽくてノリノリな音楽でイケメンがわっしょいわっしょい踊るわけで、もう楽しくないわけない、テンションが上がらないわけがない！
結構時事ネタが多いのが面白い。築地、盛り土、都知事、など様々なワードが飛び交う、その真面目な単語とホストの要素が合わさるので非常にカオスだし面白い。
成人式で暴れてた築地の青年たちが、ホストクラブのオーナーにスカウトされて「ホスト大学」に入学するのが意味わからなくて最高に面白い。いや全編通して意味がよくわからないんですよ…。あんなもん新喜劇ですよ…。
いろいろ細かい突っ込みどころが満載でいちいち突っ込んでもいられない。
ホス大入学早々辞めるレンジャー(このレンジャーもなんなん？)の赤と青が最高に面白いです。おいおいここまでついてきといて、なんでやねん。
築地の青年の一人・絵空(彼もまた俺はアーティストだ！なんだといって早々に出て行ってたのでホス大には入学しなかった)の率いるアーティスト集団が東京都知事の前でパホーマンスを披露するシーンにて、推しがいました。よくわからないキラキラの服に白タイツ姿でくるくる踊りながら出てきました。お、推し！？わけのわからないパホーマンス。それを絶賛して東京五輪の開催パホーマンスをとか話している状況。や、やばすぎる。もうほんとおかしなところはいちいち書いてられない。常におかしい。
推しの白タイツ見れるとは思っておらず(そして別に見たかったわけじゃない)、びっくりした。くっきり見える体のラインをおやおや(？)と思いながら追った…おしり…。
そしてホス大の人たちは、「ホストの授業は実践あるのみ！今日からお前らにはここ、クラブローズで働いてもらう！」とか言われて働き始めていました。(ホス大の意味とはーー！！)
なんじゃかんじゃあって、みんなホストという仕事と向き合いながらその役割の意味を理解していく。築地で育ったから目利きがうまいという設定はなんなんだ。ジャンプ漫画か。
そこに一人の奇妙な女性が現れたりする。とにかく高笑いがすごく、間が独特！怖いよ〜わけがわからないタイプの人〜！さすがにカリスマホストの深雪もお手上げの様子でした。
クラブローズのライバル？的な立ち位置として現れるのが、ダンシングバーインポッシブル改めシークレットホストクラブポッシブル。
いや…笑 はは…ポッシブルって。笑
おかしいおかしくないとかじゃないけどなんとなくわらってしまう絶妙な加減。
土井さんはここのチームの一人でした。ここの人たちの感じも、なんかすごく面白くて好きでした。笑
最終、K Soul Brothersになってたのがあまりにも最高でした。
神社で野良猫！？と出会うシーン。そこで再び現れたのが推し。推しは全身タイツに身を包み猫耳と尻尾をつけてにゃーにゃー鳴いて地面をゴロゴロかけていました。
！？
いろいろ思ったのですがかわいかったので全てどうでもよくなりました。
あの奇妙な笑い声の女性が現れ、餌だよ！と言って巻いた残飯にワーッと群がる猫の格好をした推したち。深雪さんも「絵面的にきついな」とこぼしていましたが、これがかなりきつい。
でもそんな彼らもホストクラブ秘密の花園神社としてジャケットをきた後にはスーツ＋猫耳と尻尾になっていて、それはたいそう可愛くてよかったです。これだけで見に来た価値があったと思いました。ありがとう17052円(衝撃的すぎて席の値段を言わずにはいわれない)。
あと餌を持ってきてくれた鈴音さんに「ハッピーターン！」って駆け寄って喜ぶ姿がそれはそれは可愛かったです。
恒例であろう、あなたを口説きたい！のコーナーについて。どのホストちゃんも頑張って口説いてるのが微笑ましく、なんなんだこの状況はって思わずにはいられない…そんなコーナーでした。口説いてるのはたしかにキュンとするけどなんかシチュエーションが意味わからなかったりするのであれ？って思ってしまう。笑
絶対選ばれたくないと思いました(VIP席だったので選ばれる可能性もあった)。推しなら絶対選ばれたいけど、必ずしも押しが近くに来るわけじゃないんですよね。見ず知らずのイケメンに不用意に近づかれたくなくない…怖い〜…。
隣のお姉さんが口説かれてましたがガン見することもできなくて…普通に恥ずかしかったです。
歌舞伎町を手に入れたいねぶり輝彦は元アイドルの過去を生かして黒池友里恵に近づきます。
心惑わされる友里恵…！ねぶりに対して怒りをあらわにした娘の鈴音は亡くなった双子の姉の代わりに始めた槍投げを生かしてその太く長い槍をねぶりに向かって投げつける！しかしそれは悲しくも母友里恵のお腹に刺さってしまうのであった………！！！
というここのクライマックスでのストーリーがさいっこうに笑いました。
いやみんなこれどんな気持ちで見るの？新喜劇じゃん。最高すぎる。
突っ込んでられないよって散々言ってるけどつっこまずにもいられない、大阪人のサガかもしれん。
ここのシーン、黒子が出てきてスローモーションみたいな演技になるのも面白い。そして友里恵は死ぬ。やばすぎる。
気軽に、というか、なんで！？みたいなシチュエーションでサクッと人が死んでしまうのが面白すぎる。前々からこのシチュエーションに弱かった。松とかでも「…死んでる」ってシリアスに言われるとダメ。
いや〜最高でした。でもこのシーンのことを説明しようとしても一切伝わらないので、とにかくDVDが出たら見てくれ…になっちゃうわけです。
(と思ったんですが、DVDってもしかして一般流通するような感じじゃない…？予約しなかったんだけどしたほうがよかったかな。)
死んでしまった友里恵、しかし助かる道が一つあった。それはホストの中にいるらしい天才医師の存在。凄腕の天才医師、そいつはホスリンピック(ホストのオリンピック)で一位になった男に違いない！というところで第一部は終了。
休憩が開けて、第二部。
二部が終わる5分前で締め切ったホスモバ(ホームページ)内のランキングが反映され一位のキャストが天才医師役を務め、二部で活躍することとなります。わたしはチケットと物販の分でわりとラブ(ホスモバ内でランキングを左右するポイント)を持ってたはずなのですがやり方がイマイチわからず貢げず仕舞いでした。もったいないことしてしまった…。
あえなく推しは神7(カミセブン、1位〜7位の7人)落ち〜…わたしが貢いでたら神7に入っててもっと真ん中の方で踊る推しが見れたのかな？と思いました。実際その通りなのだと思うので、金さえあればいくらでも貢げてそれが舞台にリアルに反映されてしまうこのコンテンツ…楽しくも怖い、改めて思いました。
そして一位を勝ちとったホストは白スーツを着て、真ん中でめちゃくちゃ踊る！歌う！もうそのホストの独壇場、ワンマンライブでした！！最高！！
推しがこの白スーツで真ん中で踊る姿を見たい気持ちがよくわかる！！
ほんとに一位のホストは一番キラキラ輝いていて、その日の誰よりもたくさん注目を浴びる存在でした。
深雪、流星、その公演の一位のホスト・鋭利の3人でねぶりと戦い、最後まで勝ち残るホストは入場時に手渡されたマークシートで決定します。
この徹底したリアルタイムでの集計、反映がこっちも…たぶん役者側もどうなるかわからなくてドキドキして楽しい。その公演では深雪が勝利、圧倒的強さを見せつけていました。V18らしい、強すぎる！
そしてなんかよくわからんけど深雪がミナミに向かったところでお話は閉幕。絶対続編ある…。たぶん大阪公演してくれるだろうから、見に行こうと心に誓いました…。もちろん次も17025円払いたい。
推し、可愛かった。一生懸命追いかけました。なんとなく上手にいることが多くて助かった。やっぱり小さいな〜とか、ダンスが上手だな〜(でも他の人見てないから比較とかではなくただの感想)とか思いました。
なんだかんだ、ツキステ。での駆役しか見たことがなかったのですが、なんだか普通に素に近い演技でした。役所もあんまりイメージと離れすぎてないですし…そもそもそういうコンセプトなんでしょうか。
元パフォーマンス集団のホストで、猫耳つけてたりハッピーターンで喜んでいたり、やや異質な感じで手作り感？があるホストだったのが可愛くてよかったです。そういうのがね〜好き。案の定推しのクラブのホスト全員好きです。ラディスタで一緒にクリスマスイベント出られてたな〜という印象を持ってる（2017/04/20 記憶違いでした。真一違い！ごめんなさい）和合真一さんが率いるクラブで、可愛い系の人が多いんで、ああねって感じ。
口説くコーナーで口説いてるのは、あんま覚えてないんですよね。なんて言ってたっけな…。推しが人を口説いてるの見たくない気持ちすごくわかります。だから無意識に忘れ去ったのか？でも嫉妬とかあまり感じなくて、ただ、頑張ってる！と思った覚えがありました。
あっそう、あとアフタートークにて、猫の声マネをしたり、いつも舞台が始まる前にやってるルーチンワークという話題で和合さんが「はい気持ちよくなってきたね〜」と言って笑顔になるおまじない？？的なものをやってる、というエピソードとそのときの再現がめちゃくちゃ可愛くて最高でした。
同じくツキステ。で海さん役の土井さん。わたしが知ってたのはこの二人ぐらいだったのですが。
土井さんもわりも素っぽい役。ってゆうか二人ともなんだけどセリフ少ないのでそんな役のキャラがわかるほどじゃない。笑 口説きのコーナーを通して知る感じなので、必然的に素の印象に近くなります。
土井さんのクラブはダンシングバーインポッシブル、改めシークレットホストクラブポッシブル。笑 ここのクラブの人たちはダンスで輝く夢を追う人たち。カッコイイオラついた感じとかがまさにぴったりでした。
土井さんの口説き…椅子のなんかよくわからんとこに立ってよくわからんことを言っていた感じでした。キュン、よりどこ立ってんの！？ということがひたすら気になりました。あの口説きを受けたお客さんの気持ちとは。
染谷さん、強かったですね。染谷さんのこと別に詳しくないのですがとりあえず人気がすごい人という認識。もうオーラが違って、強いのがわかる！ファンがメロメロでいっぱいいるのわかる！隣の人も深雪推しだった！でもしっかりツッコむ親しみやすさもあって、さすがと思いました。アフタートークの回しもやっぱりうまかった気がします。
二角として久保田さんが演じてられてた流星もよかった。なんか飄々とした感じが花沢類感があって。博多弁。パパになってたのはほんとに面白かった。
他のホストたちも、セリフの多い役はキャラ立ちしててわかりやすく覚えやすいし、あんなにいっぱいいるけど話の中だと自然とこういう感じの役だって覚えられて愛着が湧いてしまいます。
一人一回は必ず口説きタイムがあるから、そこでなんとなくこういう口説きをする人という印象で覚えていくこともできる。うまいなあ〜。
最初に抱いてたイメージは「最高に楽しいけど、絶対推しには出て欲しくない」(たまたま読んだブログの言葉を拝借しております)で、この前半部分は大いに理解することとなりました。後半部分はたぶんもっと複数公演行くようになって、ラブを貢ぐようになってから感じるものなのかなあと思いました。
わたしはとにかく初めてのことだらけなのもあり、すっごく楽しかったという印象だけ持ち帰れてよかったです。
エンターテイメントとしてのロジックが綺麗に組まれてて、気持ち良い。
席めっちゃ高かったけど、17052円、また払ってもいいかなって思う。その代金の分楽しめる。
もらったものに同じだけのものを返さないといけないというのは…ハガレンの等価交換じゃないけど、どこで聞いたんだっけか。ものを買ってもっとお金を払わせてと思うこと稀にありますよね。これはそれが可能な舞台なんだと思いました。
自分の日々の労働の対価を好きな俳優、応援したい相手に目に見える形で振り込んであげられて、しかもそれが舞台に反映されて推しが一位になればこっちに返ってくる。こんな幸せなサイクルあります？マジで金を払えて、それが確実に実になることがなによりも最高だと思う。(ツキステチケット全落ち者の言葉)
怖いなあとも思うけど、趣味の範囲で理性もってできるならそれは幸せなお金の使い方なんじゃないかなと思いました。
去年8月？のツキステサマライ上映から軽率に触れて、知ってしまったこの若手俳優界隈…まだまだ奥は深く、知らないこともたくさんあって、ドキドキ楽しいです。知らないことを知るのが単純に面白い…。
そしてわたしは舞台の劇中歌を聴いて出勤したくて、ヤフオクで入札中。
単純にお金出せばいいってことばかりじゃないから辛い世の中。
金で買えるものは最高。
